シーズン総括、各選手評価

                                

2018-19 フィオレンティーナ選手評価

                                GK

ラフォン

素晴らしいポテンシャルを持っていることは明らかであり、幾度もヴィオラを助けてくれた。ただ、まだ未熟なところも露呈しており飛び出しの判断や後方からの繋ぎ、特にシーズン後半はポジショニングが悪く、反応できず目で追うだけのシーンが目立った気がする

ただまだまだ若くいくらでも成長できるはずで、これからが楽しみだ。

ドラゴフスキ

キーパーは経験が重要であることを改めて教えてくれた。エンポリにレンタルした途端素晴らしいセービングを連発し評価を高めた。

最近ではプレミアの複数クラブが彼に興味を持っているという記事をみた。来季もしかしたら完全移籍で出て行ってしまうかもしれないが、個人的にはまたレンタルで経験をつませてラフォンが出て行ったあと次の正GKになってくれれば嬉しい

テラッチャーノ

エンポリからドラゴフスキの入れ替えで加入しラフォンが怪我をしている時ヴィオラを助けてくれた。特にラツィオ戦は凄まじいパフォーマンスでヴィオラサポを沸かせた。インスタをみてると彼がどれだけ愛されていたかがわかる。半シーズンありがとう、エンポリに戻ったらまたセリエAの舞台でダービーをしよう。

                                   DF

ペッセッラ

カピターノとしてチームを支えてくれた。対人能力はまずまずだが、ラインコントロールや危機的状況の中での冷静な判断はとても頼りになるDFリーダーだった。アルゼンチン代表にも継続的に呼ばれるようになり、彼の年齢からしてもこれからがキャリアのピークになっていくだろう。長くヴィオラにいてほしい

ウーゴ

セリエAで彼とミレンコに空中戦で勝てる選手は少ないのではないだろうか。打点の高いヘディングで相手のロングボールを跳ね返し、得意のスライディングで相手の攻撃を潰した。

一時期パフォーマンスの低下によりチェッケリーニにスタメンの座を譲ったが終盤は復調した

フラメンゴからの高い関心があり、来季は残るか不明。

ミレンコビッチ

シーズン最初のほう彼が過大評価されてると周りに伝えていた自分が恥ずかしい。今季最も成長を遂げた選手だと自分は考えている。シーズン序盤はボールを貰った瞬間その場から動かず

後ろに戻すかヴェレトゥに渡すしかしなかった。だがシーズンが終わりに向かうにつれ自らボールを運ぶようになり、積極的にボールをもらいにいくようになった。対人能力は抜群に高くスピードもまずまず。フィードもよくなっていきCBとしての短所はほとんどなくなったのではないだろうか。ビッククラブでも十分に活躍できるだろうし、してほしい。アトレティコが世代交代のため獲得する可能性大。

チェッケリーニ

ウーゴの状態がよくないときにスタメンに入った。左利きであるはずだが右足でも遜色なくドリブルやパスを送れるのが好印象。ゾーンでの守備をあまり得意ではない気がしているが、頼れるバックアッパーとして来季も残るだろう。

ビラーギ

彼は評価が分かれる選手のような気がする。個人的には昨季に比べよくなかったように思える。サポートをしない周りが悪いのもあるが前に運ぶことをせずすぐに後ろに戻すシーンが多かったようにみえる。クロスの質は高いが流れからのゴールは激減しシメオネとのホットラインは完全に消えた。今のままではアッズーリのスタメンはスピナにとられてしまうかもしれない。彼を欲しがるチームは多いため、来季残るかは不明。

ラウリーニ

一生懸命守備にも攻撃にも参加し、小さい体で大きい相手にも果敢に立ち向かい、頑張れ!と思わせる選手。時々みせる謎のスーパードリブルにヴィオラサポは苦笑したはず。ただ正直右サイドまたはウイングのファーストチョイスかと言われるとクオリティ不足かもしれない。残念だが放出候補の1人だろう。

ハンツコ

これからが楽しみな選手の1人ではある。堅実なプレーができ、CBをこなすことができるのも魅力的だ。ただこれといった武器はなく、攻撃性能は明らかにビラーギより劣る。来季3バックを主軸とした場合ウイングに入るだろうがどうなるかは未知数。

                                MF

ヴェレトゥ

今季のヴィオラのメンバーで最もスタメンから外してはいけなかった選手。彼がいるいないではチームのクオリティが明らかにちがった。波が少ないのも強みで常に一定以上のパフォーマンスをみせてくれた。そんな彼を欲しがるチームはたくさんあり、おそらく2000万ユーロほどでナポリにいくだろう。ナポリでも十分にスタメンを狙っていけると思うし、彼とラフォンはいずれフランスのフル代表に選ばれるべきだ。

ベナッシ

最も評価をするのが難しい選手。チームトップのゴールを決めたのは本当に素晴らしく彼が2列目から飛び出すことで相手チームを困らすことができた。ただ試合から消えてしまう現象も少なくなく、MFでありながら足元の技術は高いとは言えない。最悪来季トラオレが加入した場合場所を譲ることになるかもしれない。個人的には期待してる選手で頑張ってほしい

エジミウソン 

自分以外のヴィオラサポの方は確実に彼に試合にでてほしくなかっただろう。守備的MFとして入ったにもかかわらず帰陣がおそく、ドリブルは多分僕のほうがうまい。中盤の底で彼を使うのはあまりにもリスキーすぎた。ただ彼の唯一の武器である中距離砲は他の選手にはない武器であり、それで勝ち点を拾えたのも事実。

買取OP付きで加入しているため800万ユーロで購入できるが今のヴィオラにはそこまで出せないし出さないだろう。ハマーズに戻っても頑張ってほしい

ジェルソン 

シーズン序盤の彼のパフォーマンスは素晴らしかった。完全での移籍ができないかコルビーノはローマに問い合わせ、僕らもそれを望んだ。

だがチームの不調の時期に彼もまた不調になった。ボールを持ちすぎる癖があり、シュートも上手くないため相手ゴール前であまり脅威になれなかった。終盤でのアンカーは悪くなかったが来季はどうなるだろうか

アゴール

シーズン前の試合で落ち着いたバデリのようなプレーをみせ、スタメンにも名を連ねていくものだと思っていた。だが実際にシーズンが始まっても彼の出番は限られていた。最初はピオリの好みじゃなかっただけかと思っていたがポゼッションを主とするモンテッラのメンバーにも選ばれなかった。エジミウソンが一人アンカーをやるよりは彼のほうがいいと思ってたのだが…チーム名を忘れてしまったが250万ユーロで来季移籍する可能性大

ダボ

ユベントス戦での彼のパフォーマンスは圧巻だったがそれ以外は普通だった。あまりにもお粗末なミスをすることもあったがそれがダボちゃんだ。と許してしまっていた。中盤以外にもサイドバックとしてもでられるためバックアッパーとして来季も残るのではないか。

モンティエル

今季初めてトップチームでデビューした。短い時間だったが僕たちをすぐに魅了させた。今のヴィオラに足りない創造性を持ったプレイヤーでありキエーザにつぐアイドルになりえる。来季はレンタルで修行するかトップチームに残るかは不明。

                                  FW

シメオネ 

今季のチームの不調は、シメオネ自身の不調が起因していることは明らか。キーパーとの1対1をなんども外し、ラスト30メートルでのミスも目立った。不調の原因は不明でどんどん自信を失っていきムリエルにスタメンの座を譲った。1年目の結果がまぐれだと思いたくはないので来季また不調してほしい。

ムリエル

シメオネが不調で冬にFWを誰か補強するという噂がたったとき、ムリエル、バロテッリ、ステピンスキの名前がでてきた。僕はそのときムリエルとバロテッリからは地雷臭がするからステピンスキがいいなと言ってしまった。ごめんなさい救世主でした。彼が来てくれなかったら間違いなく降格していた。サンプドリア戦のセンターサークルからの独走ゴールは圧巻だった。買取オプションがついているが買い取らない可能性もでている。どちらに転んでもムリエルには感謝しかない、ありがとう

ミララス

若い攻撃陣の中で手本として振る舞った。常に落ち着いており、ポジティブトランジションは彼とヴェレトゥがスイッチを入れる係だった。

彼を嫌いに思うヴィオラサポはいないと思うが残念ながら今季でヴィオラでの旅は終了になる可能性が高い。残りたいと公言してくれて嬉しかったが…

ピアツァ

他のオファーを蹴ってまでヴィオラへの加入を希望してくれた。クラブも期待を込めて宿敵ユーベからの選手に10番を与えたが、ヴィオラでの今シーズンはポジティブなものとはいえなかっただろう。ただこれは彼の怪我のせいもあってかわいそうではあった。新しいチームでも無理しないで頑張ってほしい。

ブラホビッチ

まだスタートを任せ続けることはできないがやはり才能はあると思う。ヴィオラの前線は身長があまり高くないためタイプの違う彼がベンチにいることは相手も嫌なはずだ。球際の判断などまだ未熟な部分もたくさんあるが、2トップを採用していくのなら彼の出番は増えていくはず、モンティエルとのホットラインをいずれ形成してほしい。

 

 

                          シーズン総括

正直シーズンが始まる前めちゃくちゃ期待してました。昨シーズンあまりにも多くのことが起こったためチームもドタバタしてしまったが今季はしっかり準備しピオリ政権の2年目になるのでやるサッカーのレベルは上がっていると思っていました。実際開幕戦でキエーボフルボッコにしたとき今季のヴィオラは違うかもしれないと期待した方も多かったのではないでしょうか。

ただシーズンの折り返し地点までいくとさすがに気づくことがありました。引き分けが多いということ。格上の相手に追いついたと思えば格下の相手に追いつかれる。そんなことを繰り返してた結果あっという間にEL圏外からもはずれていきました。

そうなると僕らの次の考えは来季に繋がる何かを残すことにシフトチェンジします。もうELは無理だから少しでも内容のいいサッカーを目指そうと。元々若い僕らのスタメンに下部組織からの若い選手が次々とデビューし、その考えは明らかなものでした。

残留なんて当たり前、目標もない若いヴィオラのモチベーションはコッパイタリア準決勝。

これだけが彼らをやる気にさせるものでしたが

1-2での敗退。完全に目標がなくなりました。

そうなるともう落ちていくだけ、気づいたら降格圏内まで勝ち点5しか離れてない状況に…

 

 

なんでこんなことになってしまったか。ヴィオラの試合を見てたら嫌でもわかります。連携のれの字もないからです。ウイングは共にサイドにはりっぱなし、ヴェレトゥが底でもって攻撃のスイッチを入れようにも他の中盤はへんてこなところにいてサポートに入ろうとしない。こんなん無理に決まってますよね、全部個でのプレーでしか突破できないのです。

そうなると相手は守るのは簡単です。個のレベルの高い選手を集中して取りに行けばいいのですから。そしてあっという間に奪われカウンターで数的不利に。戻ってくるのが遅い中盤の場所を狙われ即失点。

週に1回の楽しみであったヴィオラの試合を見ることが苦痛になり、やがて格下に負けてもなにも思わなくなってしまいました。

 

 

誰か一人に責任を押し付けようなんて思っていません、意思を共有できてないみんなが悪い。

モンテッラも何かを変えようとし、これから新しいヴィオラを見せてくれるはずです、選手たちだってそう思っているはずです。

また主力が抜けていくでしょう、オーナーも新しい人になりそうです。環境は常に変化していきます、それを若いからといった理由で片付けてはいけません彼らはプロなんだから

 

ヴィオラが大好きです、今の生活からヴィオラがなくなることなんて考えられない。大好きなチームだからこそ上を目指してほしいのです、世界の強豪クラブと戦ってる姿を見たいのです。

数年前ELで倒したスパーズは新スタジアムができ、CLの決勝まで進むほどになりました。大きな差がつきましたが僕らだって新スタジアムができる。来季からとは言いませんがCLの常連にだってなれるはずです。サッカーに不可能はありません、無理だと思われていた逆転劇もCLで他クラブがみせてくれました。

少しずつ、少しずつ、強くなっていきましょうヴィオラならできるはずです!

残留おめでとう!フォルツァヴィオラ!!